コードギアス新作発表会に天崎滉平&古川慎、福山潤が問い詰めるも「何も言えません」
アニメ「コードギアス」シリーズの主人公・ルルーシュの誕生日を記念したイベント「『コードギアス 反逆のルルーシュ』ルルーシュお誕生日上映会」と「コードギアス」シリーズの新作アニメの制作発表会が、本日12月18日に東京・新宿バルト9で開催された。
「コードギアス」シリーズでは、毎年の恒例となっているルルーシュの誕生日を祝うイベント。「15周年 コードギアス 反逆のルルーシュ」STAGE6と「15周年 コードギアス 反逆のルルーシュ R2」TURN5が上映されたのち、ルルーシュ役の福山潤と谷口廣次朗プロデューサーがステージに登場しトークを繰り広げた。「自分の誕生日よりも盛大に祝ってもらってる」と語り、観客を笑わせる福山。また谷口プロデューサーが「2011年ぐらいからやってますが、それはルルーシュくんを支えてくれているファンのおかげ。福山さんがお爺さんになっても、ルルーシュくんは若々しく祝われるようにしたい」と述べると、福山も「長く愛されている作品なんだと感じてます。エンタテインメントの作品は観ている人の支持あってこそ。これからも精一杯、ルルーシュをお届けできるようお約束します」と続けた。
そして「コードギアス」シリーズの新作アニメ「コードギアス 奪還のゼット」の制作発表会へ突入。舞台に大橋誉志光監督と土屋康昌プロデューサーを呼び込むと、谷口プロデューサーから「『奪還のゼット』と言いながら、お知らせがありまして。タイトルが変わります(笑)」という発表が。驚きの声を上げる観客に対し、福山は「そういう作品でしょ?」と苦笑いする。谷口プロデューサーはタイトル変更について「世界情勢を考えまして『ゼット』を使っていいのかと悩んだ結果、『ロゼ』に変えました」と説明。「面白さは変わらないので」と語りながらも、谷口プロデューサー「今日までいろんな人を騙し続けるの苦労しましたね」と笑顔を浮かべた。
続けて大橋監督は「今日来る前に過去の資料を見返していたら、CLAMPさんに(キャラクター原案を)描いてもらった日付が2015年でした(笑)」と、今日の発表までに長い年月が過ぎたことを明かす。さらに「なんで今なんだろうと考えていましたが、この内容を正しく伝えるのは今がベストなんじゃないかなと思うようになってます」と、同作に込めたさまざまな思いを見てほしいと述べる。また土屋プロデューサーは「『コードギアス』の新作は簡単に作れない。練りに練ってこれぞというものになっていると思います。もうちょっとで完成というところまで来ているので、お届けできる日を楽しみにしてます」と自信を覗かせた。
そしてスクリーンで「コードギアス 奪還のロゼ」の特報映像を上映したのち、同作の新たな主人公であるロゼ役の天崎滉平とアッシュ役の古川慎が登壇した。天崎が演じるロゼは、「ナナシの傭兵」として知られる傭兵兄弟の弟。頭脳明晰でコミュニケーション能力が高い。一方の古川が演じるアッシュはされるロゼの兄で、優れた運動能力とナイトメアフレームの高い操縦技術を持つ。シークレットゲストの登場にざわめく観客を前に、福山は「ずっと一緒に仕事やってたのに一言も聞いてない。ずっと一緒にバディ組んでたのに」と古川にツッコミを入れる。そんな福山に対し古川は「すみません、ギアス先輩! よろしくお願いします!」と、隠し通せたうれしさを隠さない様子だ。
MCから改めて紹介を受けたのち、まずは天崎が主人公を演じることについて「『コードギアス』は高校生の頃に観てまして。人生をむちゃくちゃされたというか(笑)、いろんな意味で僕の人生に深く刻まれている作品。新作に出演させていただけることが光栄です」と熱い思いを語る。しかし今回の制作発表会にかなり緊張していた様子で、「(今日)古川くんいなかったらどうなってしまうかと……」と古川にすがり、古川から「落ち着いて」と慰められる場面も。一方の古川も「コードギアス」に対して思い入れがあるようで「僕も同じ気持ちです。この15年、積み重なってきたギアスサーガで、こういった役どころを任せてもらえると思ってもいなかった」とコメント。さらに特報映像にも登場した、アッシュの搭乗する新型ナイトメアフレーム・Zi-アポロについて触れ「このアポロさんに乗っちゃうんですよ。うれしい。本当にうれしい。夢のマイナイトメア」と顔をほころばせた。
また特報で明らかになったオープニング主題歌「Running In My Head」を手がける、MIYAVIからのコメントも紹介される。大橋監督は「疾走感とキャラクターの抱える葛藤を歌詞に入れてくださいとオーダーしたんですが、こちらがオーダーした以上の楽曲があがってきた」と絶賛し、「映像でも本編の謎解きみたいなのも入っているので、ぜひ目を凝らして見てください」とアピールした。
さらにステージでは、今回の上映イベント限定となるスペシャルPVもお披露目。今後、どこにも公開されないというこのPVを見た福山は「元関係者として言わせてもらいますけど、超面白いね。先ほどの特報は疾走感のあるお仕事もののような雰囲気もあったのに、こっちは不穏になってるね?」と天崎、古川に問いかけるも2人は「何も言えません」「何も言うなと言われてます」と口をつぐむ。すると福山は「ギアスマークが出てたけど、ギアスの使い手がいる?」「アッシュはナイトメア乗ってるんですよね? ロゼは?」と質問を投げかけるも、2人は「お答えすることができない」とカンペをわざとらしく読み上げ、観客を笑わせた。
最後の挨拶で、古川は「僕と天崎くんは制作途中の映像を観させていただきました。リアルタイムでアニメに触れたワクワク感が映像、音楽、演出から伝わってくる出来上がり」と強い手応えを感じたと明かす。続く天崎も「僕と同じように『コードギアス』シリーズが大好きでずっと愛してくださる皆さんも、ここから『コードギアス』シリーズに触れる方もいると思います。僕の人生に強く刻み込まれているように、新しく『奪還のロゼ』を観ていただいた方々の人生に影響を与えるようなものにできれば」と自信を覗かせた。そして福山が「時を経て、新しい人たちにお届けする新シリーズがどのように心を打つのか、一視聴者として見届けたい。作品が受け継がれていく喜びとともに、愛されるコンテンツになっていくことを願ってます」と語り、イベントを締め括った。